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このページは、北区のK様邸建築現場の着工から竣工までをブログ風にリポートするページです。 通常、当店での 工期は5ヶ月から6ヶ月掛かりますと、ご案内しておりますが、最近の住宅建築は工期が短縮され3ヶ月くらいで竣工 してしまう家が殆どですから、よく『何故、そんなに工期が掛かるのか?』と尋ねられます。しかし、家に必要な工事を 積み重ねていくと、そのくらいの工期は絶対必要です。このページを見て頂ければ、御納得頂けると思いますし、実際 工事内容はどのように進んでいくかが良く分かると思います。更新は出来るだけこまめにしていく予定です。 |
| 06年3月31日:中間検査 | |
本日は、確認検査機構による中間検査が有りました。建築確認申請で、当方が提出した通りに施工されているかどうかを、確認検査機構の検査員が立入検査をします。主に土地形状・面積、建物の配置、各階高さ、使用木材、合板の種類、当方が提出した構造計算に則った耐力壁や金物のチェック等です。 当然、設計図書通りに施工されていますので、何の問題もなく検査はパスし、中間検査合格証を頂きました。 |
![]() 確認検査機構による中間検査 ![]() 中間検査合格証 |
| 06年3月28日〜30日:屋根工事・木造構造工事の続き | |
漸く屋根下地工事も最終で、2度目の垂木と野地板の施工が完了致しました。長かったですね。でも屋根断熱は、外断熱で一番重要な部分ですから、このくらい入念にしないと駄目ですね。構造工事も引き続き施工していて、柱の頭脚部には、適材適所の接合金物が取り付けられます。3番目の写真はL型接合金物です。これらの金物類は、当然、認定番号が有るものしか使用しません。 4番目の写真は、耐力壁の写真です。土台や梁の横架材と柱と柱の間に斜めの木材を入れ、構造体の水平方向の耐力を保持します。この木材を『筋かい』と言い、【筋かい自体は筋かい金物で接合されます】この壁を耐力壁と言います。木造の耐力壁は一般的に壁倍率で表しますが、この筋かいが1本入って壁倍率が2倍、たすきに2本入って壁倍率が4倍、たすきに2本入れて且つ、構造用合板を張ると壁倍率5倍の計算になります。単純に壁倍率を上げるだけで、構造が強固になる訳ではありません。あくまでも、バランスが大事なのです。建物に対してバランスよく耐力壁を設ける事が大切です。 また、この構造用合板を使用して耐力壁を設ける場合は、その釘の種類やピッチも定められています。耐力壁や、高剛性の床組に使用する釘は、全てN釘です。N釘は品格法により、色や釘頭の表示で、種類や長さが判るようになっています。5番目の写真の上がN50のロール釘で、下が普通の50のロール釘です。因みに壁の構造用合板にはN50[長さ50o]の釘を150oピッチで打ち付けます。床の構造用合板は、N75[長さ75o]の釘を150oピッチで打ち付けます。 一番下の写真は、アンカーボルトナットの緩み止めに使用する【シメール】という製品です。通常、土台と基礎を結合しているのは基礎から出たアンカーボルトにナットで締め付けるだけです。他の木部と木部はほぞやありなど、木を加工し接合して且つ、金物で接合しますが、基礎コンクリートと上部の木構造はこのアンカーボルトナットでしか接合されていません。経年変化で万一、木部の僅かな痩せによるナットの緩みが生じてはいけませんので、内部に強力なバネが仕込まれていて、常時ナットに締める方向一定の力が掛かるようになっているのが、この【シメール】という製品です。当店では建物外周の土台と、耐力壁の有る土台に全て使用しています。 |
![]() 2度目の垂木と野地板 ![]() 屋根下地完了 ![]() L型接合金物 ![]() 建物内部の耐力壁 ![]() 品格法N釘[上]と普通のロール釘[下] ![]() 28o厚の構造用合板で高剛性床組 ![]() アンカーボルトナットの緩み防止【シメール】 |
| 06年3月22日〜27日:屋根断熱工事 | |
22日より屋根工事に着手しました。普通の木造住宅の場合、垂木を流して野地板を張り、防水ルーフィングを施して、屋根の仕上げ材施工という手順ですが、当店の外断熱の場合、1回目の垂木を流して野地板を張り、断熱材を施して、二回目の垂木、野地板、防水ルーフィング、屋根仕上げ材となります。まず、1回目の垂木を流して野地板を張るのですが、このとき垂木は壁面でカットします。こうする事で、壁の断熱材と屋根の断熱材が出来るだけ隙間無く構造体を覆う事が出来ます。また、一番目の写真で判るように野地板と野地板の突き合わせ部分は気密テープで目張りし、断熱材を止める為の構造用合板も施工します。次に断熱材ですが、屋根断熱は外断熱にとって一番断熱性能を上げなくてはいけない部分です。よく垂木と垂木の間に断熱材を充填しているケースを見かけますが、それでは断熱性能不足です。当店では断熱性能を向上させる為に、断熱性能が一番良いフェノール系の断熱材【ネオマフォーム】を施工します。但し、規格品ではネオマフォームが65oまでの厚みしか有りませんので、40oを2枚重ねで施工し、断熱材の厚みを80oにしております。また断熱材と断熱材の突き合わせ部分にも気密テープで目張りします。 次に2回目の垂木と野地板ですが、2回目の垂木は普通の木造住宅のように壁面より出します。こうする事で軒先の出が確保できます。また2回目の垂木は、1回目の垂木と同じ位置に施工しますので、断熱材に無理な力が加わる事は有りません。ただ、1回目の垂木を壁面で納める施工方法で問題になるのが、けらば方向の出です。普通の木造住宅の場合けらばは、母屋という木を壁面より出す事でその上に垂木を流して施工しますが、壁面で母屋も納めないとその部分に壁の断熱材が施工できません。そこで、けらばは、垂木を棟方向に施工し形成します。また、軒先やけらばには台風の時などに下から吹き上げる力が加わります。よくニュースなどの台風の映像で屋根が一部飛んでたりするのを見ますが、殆どが、軒先の風圧により屋根がめくれる現象によるものです。その対策の為に垂木には垂木クランプを取り付けていきます。 また、棟部分や、下屋の壁面と屋根との取り合い部分には、現場発泡ウレタンフォームを吹き付けていき、隙間を無くします。あとは2回目の野地板を施して、防水ルーフィングを施したら、ひとまず雨には安心です。屋根工事だけでも結構大変だとご理解頂けたのではと思います。 |
![]() 1回目の野地板と気密テープ ![]() ネオマフォーム施工 ![]() 2回目の垂木 ![]() 軒先に垂木クランプ ![]() けらばの下地 ![]() 現場ウレタンの吹き付け ![]() ウレタン吹き付け:棟部分 ![]() ウレタン吹き付け:下屋部分 |
| 06年3月18日:木造構造工事スタート | |
いよいよ本日より木造構造工事が始まりました。先ず建築金物を使用し、構造を固めていく作業からスタートします。柱と梁などの横架材とは金物により接合します。上の写真は『タイシンニート』という金物です。当店では、外壁側には構造用合板[12o厚]を直張りしていきますので、厚みのあるプレートだと干渉してしまいます。この金物は厚みが0.6oしか無く、その心配が有りません。厚みは薄ですが、スーパーダイマ製で、短期基準接合引張耐力は6.7kNもあります。この手の製品としてはトップクラスです。 次の写真では、基礎から出ているアンカーにホールダウン金物[引き寄せ金物]を取り付けた様子と筋交い金物を取り付けた様子が写っています。ホールダウン金物は目安として1穴[ボルト]が5kNと見れば判ります。写真は2ボルトですから10kN用です。また基礎と柱だけではなく、柱頭部も固定しています。3番目の写真がそれですが、桁と通し柱もホールダウン金物で接合しています。 このように、構造計算に則り、的確に構造金物を施工していきます。 |
![]() 超薄で強いタイシンニート ![]() ホールダウン金物と筋交い金物 ![]() 柱頭部の固定にホールダウン金物 |
| 06年3月17日:足場組み作業 | |
昨日は天気予報通りの本格的な雨でした。昨日予定していた足場組み【先行足場で組めなかった部分など】作業と、保護シート張り作業は本日に順延されました。曇天でしたが問題なく作業は完了しました。 |
![]() 足場と保護シートが張られた現場:側面 ![]() 足場と保護シートが張られた現場:正面 |
| 06年3月15日:建て方・上棟 | |
いよいよ本日は建て方上棟日です。前日までは、寒の戻りで寒い日が続き、明日は天気が崩れるとの予報で、本日は絶好の上棟日和。快晴で暖かくて、まず天候に関しては文句の付けようのない良い日でした。前にも述べましたが当店は、構造材料を和歌山のプレカット工場から直接入れますので、上棟の判断【雨天で順延するかどうか】は前日の午前中に決めなければなりません。【他店さんのように京都の材木屋さんから入れている場合は当日の朝の判断でよいのですが】これが結構厄介で、天気予報頼みで中止と判断したら、雨が降らなかった事も屡々。過去には苦い経験もあったので、本日のような天気は本当に有難いものです。 朝一番に構造材が搬入され、レッカーを据えて、早速作業開始。プレカット図面に従い番付通りに通し柱と1Fの管柱を立てていきます。【今回の構造用柱は、全てレッドウッドの集成材です。今までは、横架材は集成材で、柱は『ミズダス』という背割れのない桧の芯持ち材でしたが、構造強度が殆ど集成材と変わらない事と、施工性と、ご予算を考慮して集成材の選択になりました。】柱を立て終えたら、2Fの梁を奥から組み始めていきます。2Fの床組が完成したら、次に2Fの管柱を立てて、小屋の梁を組んでいきます。プレカットで予め、ほぞや仕口などは綺麗にカットされておりますので、組み方自体は楽です。組みながら、羽子板ボルトで留めていきます。また、2Fの柱を立てて小屋の梁を組んでる際に、1・2Fの柱のタチを見る作業をします。柱を垂直をキャッチ【下げ振り】でみて、垂直が出ていない場合はてこの原理で押して垂直を出して、仮筋交い【よく上棟後の木造の家を見ると大きく×印のように打ち付けてある木の事です】で固めます。こうして建物の垂直水平を出していきます。 最後に小屋を組んで棟木を据えて、建て方作業は完了です。本日は天候にも恵まれたせいか午後3時に完了しました。一般の木造在来工法の建て方の場合は、この後に垂木を流して野地板まで施工するケースが多いですが、当店の屋根組は複雑な為、建て方当日には出来ません。後日に数日掛けて作業を行います。丁度、作業が終わる頃にお施主様が見えられて、この話をしますと『雨は大丈夫ですかね』というご質問。これは良く聞かれます。折角の超乾燥材なのに、雨に濡れてしまっては元も子もないように思われる事は自然な事だと思いますが、上棟後に屋根や壁、開口部の雨仕舞いをするまでに、雨が降らない事なんて殆どありません。雨で構造体が濡れてしまっても全く問題有りません。まず、木材は小口からの水は吸いやすいですが、側面からの水は吸収しにくいので、一度組んでしまった構造は水を吸収しにくいという事。また、乾燥材とグリーン材【含水率30%以上】を比較したらグリーン材の方が水を吸いやすいです。問題がないという最大の理由は、雨に濡れた構造体を直ぐに密閉する訳ではありません。雨仕舞いが済んで、構造工事が終わったあと数週間も構造材は開放されていますから、多少の湿気は十分に放出できる事です。例えば2×4住宅などの場合は、木造と違い、建てるまでに1週間以上掛かる事も多いです。この間に雨が降った場合は、放置して乾燥させる事をします。木より雨に神経を使わなくてはいけない構造用合板でもそれで十分対応できます。 建て方作業を終えたら、いよいよ上棟式です。上棟式は地域によって格差があります。また、時代も大分様変わりして、どんどん簡略化されるようになりました。昔は、小屋の上【屋根の上】にステージを設けて宮司さんを招き、本格的にした事などもありますが、今は殆ど無いです。ただ、御幣を祭って、神事に則り、二礼二拍手一礼をして御神酒を頂いて終わります。御幣は後日、屋根仕舞いが終わり2Fの天井を施工する前に棟木に取り付けます。式後には、過去にはそこで宴が催された事などもありましたが、皆さん車で現場に来てますから道交法違反になりますので今はしておりません。ただ、お施主様のご厚意で、ご祝儀と折を頂きました。これを持ち帰り家族で有難く頂戴しながら、その日の上棟について語らうのは、何か心地よい時間です。 お施主様に感謝致します。 |
![]() プレカットされた構造材 ![]() JAS規格認定の集成構造用柱 ![]() レッカーを据えて作業開始 ![]() 2Fの床組 ![]() 午後から2Fの柱小屋組 ![]() タチを見て仮筋交いで固定 ![]() いよいよ最終の小屋母屋組み ![]() 棟木を据えて作業完了 ![]() 上棟式風景:御幣 ![]() 美味しい折を頂戴致しました |
| 06年3月14日:足場組み作業 | |
明日の建て方・上棟前に本日は、足場組みの作業です。先行足場と言います。大手のハウスメーカーなどは別として、町屋の工務店が建て方作業をする場合、建て方後に足場を組むケースが多かったのですが、やはりそれでは、現場の安全確保が出来ません。当店の場合、外断熱工法という事もあり、新築建物と隣家の間に作業スペースがありますので、先行足場が出来ます。【狭小間口で、間口目一杯建てる場合は無理です】 足場組み作業は、上棟の際のレッカーの竿が入るように前方を開けておいて、保護シートも巻いておきます。これらは上棟後に予定通りのかたちにしてシートも張ります。 |
![]() 先行足場組み作業完了 |
| 06年3月10日・11日:土台伏せ作業 | |
本日は土台伏せ作業です。朝一番にプレカット工場から直接土台が搬入されました。当店では、良質な材料を安価で提供する為に、プレカット工場から直接木材を購入しています。普通構造材は、プレカット工場から材木店、そこから工務店というルートですが中間マージンを省く事でコストダウンを計っています。土台はヒバの集成材で120o角[4寸角]になります。以前は桧材を使用しておりましたが、シロアリに対してヒバの方が桧より少し優れているという点からこの木種にしました。土台を搬入し、墨出しをして、【土台ガードEX】を貼り付け、いよいよ土台伏せ作業ですが、作業の途中から雨が降ってきました。残念ながら、本日は中断して明日の11日に順延する事にしました。 11日は快晴で問題なく作業が出来ました。土台伏せ作業と同時に基礎立ち上がり部分の給排水管の仕込み作業も行いました。接続は上棟後、外部に関しては以前もお話し致しましたように足場を払ってからですが、基礎に開けたスリーブに配管を固定し、隙間に防蟻ウレタンを吹き付けます。気密住宅の場合、現場吹き付けウレタンは良く使用しますが、基礎部分は防蟻性能がないと、そこからシロアリが侵入する可能性が非常に高くなりますので必ず防蟻ウレタンを使用する必要があります。 作業も順調に進み、本日で土台伏せ作業は完了致しました。いよいよ、15日の建て方【上棟】を待つだけですが、その間に雨が降って土台に彫ってある柱のほぞ穴に水が入らないようにテープで目張りをしておきます。 |
![]() 棟梁による土台伏せ作業風景 ![]() JAS規格認定のヒバ集成土台 当然、F☆☆☆☆材です ![]() 基礎配管部分の防蟻ウレタン ![]() 土台伏せ作業完了 ![]() ほぞ穴にテープは忘れないように |
| 06年3月9日:土台伏せ前の下準備 | |
明日、土台を伏せる作業がありますので、本日はその下準備です。以前にシロアリ対策の話をしたと思いますが、本日はその関連作業です。基礎の外周部分立ち上がり天端にフクビ製の【土台ガードEX】を貼り付けます。この【土台ガードEX】は、EVA樹脂を使用し防蟻用薬剤が混入されていて厚みは0.5o有ります。シート自体に防蟻性がある事と、幅が230oありますので、基礎外周部分にはみ出します。そのはみ出た部分が、【蟻返し】の役目になります。基礎天端に土台の墨出しをしてからシートの貼り付け[このシートは半透明で墨が見える事も特徴]になりますが、土台の墨出しは明日棟梁が来てしますので、本日は仮敷きになります。 |
![]() フクビ土台ガード |
| 06年3月3日:基礎工事【基礎工事完了】 | |
漸く基礎工事が完了致しました。本日は、外周部分の砕石入れ作業だけです。外周部分に土間コンクリートを打設するときは、配水管の工事が有りますが、今回は砕石を入れるだけですので、足場の加重で、埋設した配管が割れたりする事を懸念して配管工事は足場を払った後にになります。あと、4日後なら土台を伏せて、その後、建て方【上棟】が出来ますが、お施主様の日程関係もあり、今回の上棟は15日の予定です。土台伏せは10日の予定です。 |
![]() 完成した基礎 ![]() 両サイドは砕石敷き詰める |