春工務店
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建築現場日記

このページは、北区のK様邸建築現場の着工から竣工までをブログ風にリポートするページです。 通常、当店での
工期は5ヶ月から6ヶ月掛かりますと、ご案内しておりますが、最近の住宅建築は工期が短縮され3ヶ月くらいで竣工
してしまう家が殆どですから、よく『何故、そんなに工期が掛かるのか?』と尋ねられます。しかし、家に必要な工事を
積み重ねていくと、そのくらいの工期は絶対必要です。このページを見て頂ければ、御納得頂けると思いますし、実際
工事内容はどのように進んでいくかが良く分かると思います。更新は出来るだけこまめにしていく予定です。


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 06年4月29・30日:K様邸構造見学会開催 

 この2日間、K様のご厚意により現場を公開して、『構造現場見学会』を開催致しました。数日前の天気予報では29日が雨の予想でしたが、天気に恵まれ、2日間とも殆ど雨は降りませんでした。構造見学会は、完成見学会のように華がありませんし、奥様などは『見ても解らない』とよく言われますが、家の一番大事な部分です。化粧してしまうとみな同じように見えますが、中身内容がそれぞれまるで違うのです。建築費に占める、構造部分の割合も非常に高いです。今後、家を考えられている方は構造段階で、ご自身で見てチェックできる家を購入する事を強くお勧めします。建売の間取りと設備だけで判断しては後悔する事も少なくないと思います。
 この見学会の開催を朝日新聞と、近隣の折込広告で告知しましたが、以前から、このホームページを見て下さっている方が、数組ご来場頂けた事は、率直に嬉しいです。有り難うございました。
 この現場の完成見学会の開催は未定ですが、また、開催するようでしたら[7月頃だと思いますが]このホームページでご案内致します。
 

構造見学会風景
構造見学会風景


 06年4月26日〜:屋根工事・電気工事・内部造作下地工事等 

 いよいよ屋根瓦葺き工事です。今回の屋根材は、高級平板洋瓦を使用します。。瓦は他の屋根仕上げ材に比べ、重い事が難点と言われますが、瓦自体の重量も構造計算段階で考慮して設計しておりますので、全く問題は有りません。また、瓦というと昔は土を乗せていましたが、今は殆どが釘打ち工法ですので、その分の重量も軽減されています。高温で焼結された屋根瓦は、耐候性耐久性が他の仕上げ材に比べ数段上です。将来のメンテナンスを考えると、良い選択だと思います。また、今回の現場では、南北の隣家とクリアランスが余りありませんので、お施主様が屋根の雪が落ちてお隣に被害が及ぶのを心配されていましたので、通常この地区ではしない雪止めをします。2段になっている大屋根の上段は普通の雪止め金具を通常の倍ピッチで施工して、下段の屋根には【ゆきもちくん】という製品を施工します。これは北陸などの雪の多い地区で施工されるものですが、ネット状のもので、殆ど雪が落ちないようになっています。また、施工完了しましたら紹介致します。
 内部の電気工事も順調に進んで、2番目の写真は、エアコンの壁内[隠蔽]配管の写真です。配管を壁の中を通す利点は、意匠の美観上の問題と配管の保護に繋がるからです。また外断熱住宅の場合、壁の中には断熱材が無く空洞ですので施工しても問題有りません。
 内部の木工事も地道な作業ですが、毎日、徐々に進んでおります。写真は、天井と壁の下地の写真です。天井の下地を[野縁]、壁の下地を[胴縁]といいます。木造在来工法の天井は一般に吊り天井になっていて、他の工法の天井に比べ音が伝わりにくいとされていますが、天井を吊る[吊り木]は一般的には、普通の木材が使用されていますが、当店では1階の天井の吊り木にプラスチック製で振動を伝わりにくくする構造になっている[プラ吊り木]を使用しています。また最近は、壁の下地である胴縁を施工せずに柱に直接耐火ボードを施工する現場も多いようです。施工の簡略化とコストダウンを考えての事でしょうが、それでは、壁の面の調整が出来ません。家は工場製品ではなく、現場で施工して造るものです。当然、有る程度の誤差が出ます。胴縁を使用する事で、壁面の調整が出来るのです。
 前述の通り木工事は地道な作業の積み重ねですので、毎日見ていても、そう変化を感じませんが、現場の棟梁が心を込めて施工している事はご理解して頂きたい部分ですね。
 

高級平板洋瓦:施工途中
高級平板洋瓦:施工途中

エアコンの壁内配管
エアコンの壁内配管

天井の野縁と防震プラ吊り木
天井の野縁と防震プラ吊り木

壁の下地:胴縁
壁の下地:胴縁


 06年4月20日〜:電気配線・換気システム配管工事 

 内部の電気工事の幹線工事と換気システムの配管工事に入ります。当店の外断熱住宅の場合、殆どの家が『オール電化住宅』になります。オール電化のメリットを生かす為に、暖房システムは、蓄熱型の暖房機を採用しています。蓄熱型暖房機は、白山の『アルディ』のように、ファンヒーターのような形状で、安い深夜電力を利用して、深夜に内部の蓄熱体[煉瓦のようなもの]に熱をため込み、日中放出するタイプと、その蓄熱体を床下に設置した蓄熱型床暖房タイプと2通り有ります。どちらのタイプを設置するかは、家の間取りが大きく左右します。今回のK様邸の場合、家の中心にダイニングがあり、その上が大きく吹き抜けておりますので、こういう間取りの場合は蓄熱型床暖房をチョイスします。普通の床暖房と違い使用する時に通電させるのではなく、冬季になれば常時ON状態で春になり必要なくなったらOFFという使い方になります。これなら電気式の床暖房の弱点といわれる立ち上がりの遅さも有りませんし、ランニングコストも安いです。この輻射熱を利用して家全体をほんわか暖めようという考えです。[写真の1番目が床下に設置した蓄熱ボードの写真で、2番目がそれを温めるヒーターの写真です。]
 換気システムも、この時点で施工します。天井と床との間や壁の中に配管をしていきます。3番目の写真はロスナイセントラル換気システムの本体の写真です。ロスナイ本体には、家1軒に1台設置する大風量タイプとフロア毎に設置するフロアタイプがありますが、今回は大風量タイプです。これも間取りや家の気積などにより、どのタイプのものを何台設置するか計算し判断します。また、接続ダクトは、直径が100oのダクトを使用しますが、外部に接続する吸気ダクトと排気ダクトは防露ダクト[断熱仕様]を使用します。
 

蓄熱型床暖房:蓄熱ボード
蓄熱型床暖房:蓄熱ボード

蓄熱型床暖房:ヒーター
蓄熱型床暖房:ヒーター

ロスナイ換気システム:本体
ロスナイ換気システム:本体


 06年4月10日〜:壁断熱工事他 

 いよいよ、壁断熱工事です。外壁面の構造用合板にポリスチレン系50oの断熱材を張って、外壁下地の縦胴縁を取り付けて、外壁下地材を張っていく作業です。まずは、断熱材を張って…。いいえ、今回は防蟻性能向上がテーマですので、外壁の構造用合板部分[基礎天端から90p]に防蟻剤を塗布します。この防蟻剤は【エコパウダーBX】という商品で、ホウ酸系の防蟻剤で、当然F☆☆☆☆製品です。人体への悪影響が無い防蟻剤です。通常の内断熱住宅で基礎に換気口があったり、土台パッキンを使用していたり、布基礎の住宅では土台や柱にも塗布する必要がありますが、私共の外断熱住宅の場合は外壁面の構造用合板部分だけで十分になります。この防蟻剤を塗布して、次は断熱材の施工です。使用する断熱材ですが以前はダウ化工の【スタイロフォーム】を使用していました。しかし、表面が平滑なスキンボードの方が気密工事が容易だという事で、最近はJSPの【ミラフォーム】を使用しています。いずれもポリスチレン系の3種bですから性能に差はありません。但し、今回は壁断熱の一番下部の断熱材をダウ化工の【スタイロフォームAT】へ変更しました。この製品は、新製品で、押出発泡ポリスチレン系断熱材で防蟻性能を持たせた断熱材です。使用している防蟻剤はネノニコチノイド系の薬剤です。この薬剤自体も人体に与える影響は低い薬剤ですが、防蟻剤が断熱材に混入されている事で、流出、拡散が殆ど無い事が特徴になります。[因みに、価格は通常の断熱材の倍以上します] 1段目を【スタイロフォームAT】、2段目以降を【ミラフォーム】と施工していきます。当然、断熱材と断熱材の突き合わせ部分にはブチルテープで目張りしていきます。また、サッシ廻りも、防水性の高いテープで目張りします。4番目の写真は、壁断熱と屋根断熱の取り合い部分の写真です。垂木が見えていますが、これは2段目の垂木で、ここから通気して棟から抜きます。この時点では、断熱材の施工までで縦胴縁や外壁下地材の施工は今月下旬から来月中旬旬くらいですかね…
 K様邸には造り付けのバルコニーがあります。ポーチがある場合の張り出し床や造り付けバルコニー部分は、屋根という判断をしてフェノール系断熱材のネオマフォーム40oを2重に施工します[5番目の写真]。造り付けバルコニーはFRP防水[ダブル仕様]をします。[一番下の写真ですが、グレー色部分が防水部分です。オーバーフロー用の水抜き穴も見えます]木造の造り付けバルコニー防水では、この防水方法が最適だと判断しています。

エコパウダーBX塗布
エコパウダーBX塗布

白い断熱材がスタイロフォームAT
白い断熱材がスタイロフォームAT

窓廻りの気密防水テープ
窓廻りの気密防水テープ

壁断熱:軒部分
壁断熱:軒部分

造り付けバルコニー下のネオマフォーム
造り付けバルコニー下のネオマフォーム

造り付けバルコニー:FRP防水
造り付けバルコニー:FRP防水


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 06年4月4日〜:気密工事 

 本日より気密工事の仕上げです。細かな部分まで、隙間が出来ないように、丹念に施工していきます。壁の気密工事は、他ではポリエチレンシートを使用して気密を保っているケースも多いようですが、当店では外壁部分に施工した12o厚の構造用合板が気密エリアになります。ですから、構造用合板と構造用合板の突き合わせ部分には、ブチルテープを貼って目張りします。屋根の気密エリアも1枚目の野地板部分になります。1枚目の写真は、野地板と桁の間にウレタンフォームを吹き付け小さな隙間も作らないようにしている写真です。2枚目は外壁部分の一番下の写真ですが、断熱材を受ける為【縦胴縁の支持力の為でもある】の桟木が打ち付けてあります。桟木は防蟻用にPG材を使用していますが、念のためフクビ製の【アリダンGAテープ】を貼り付けています[3番目の写真]。また、基礎工事の時に仕込んだ給排水の配管部分に防蟻ウレタンを吹き付けましたが、この現場のGL設定が通常より高い為、内外部ともセメントペーストでウレタンを保護しています。
 このように念には念を入れて気密工事をする事で、最終的なC値が0.5〜1の超高気密住宅が実現できるのです。
 

野地板と桁部分のウレタン
野地板と桁部分のウレタン

壁の気密テープと断熱材の受材
壁の気密テープと断熱材の受材

アリダンGAテープを施工
アリダンGAテープを施工

配管部分ウレタン保護のセメントペースト
配管部分ウレタン保護のセメントペースト



 06年4月3日:屋根ルーフィング工事 

 本日、漸く屋根ルーフィング工事と、下屋との取り合い部分の壁断熱工事が完了しました。1枚目の写真がルーフィングの写真ですが、横に打ち付けてあるのが、屋根瓦用の桟木です。
2枚目の写真が、下屋部分と取り合い部分に壁断熱材【ミラフォーム:ポリスチレンフォームBV】を施工した写真です。当然、断熱材と断熱材の突き合わせ部分もブチルテープで目張りします。この上から縦胴縁を、特殊なビスで施工しますので、断熱材はサンドされるかたちで固定されますが、仮に釘で留めています。その釘頭部分もブチルテープを貼っています。
 

屋根ルーフィング完了
超屋根ルーフィング完了

一部壁部分断熱工事
一部壁部分断熱工事