春工務店
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建築現場日記

昨年好評を戴きました、北区K様邸の『建築現場日記』に引き続き、今年は上京区のS様邸で『建築現場日記U』を
スタートします。S様邸は、地下1階、地上木造3階にルーフバルコニー付で、ホームエレベーターも設置する、まさに
都市型住宅です。ただ、反して外観や内観は、京都らしさを残したデザインで計画しております。前回は木造2階建て
でしたから、比較してご覧頂けますと、工事内容の違いも良く解ると思います。更新も出来るだけ迅速にして内容を
細かくお伝え出来ればと考えておりますので、楽しみにご覧下さいませ。


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 07年5月26日〜31日:基礎工事【墨出し・立ち上がり仮枠建て込み作業・アンカーボルトセット作業】 

 26日の仮枠作業の前に、仮枠を組む墨出し作業と配管スリーブの仕込みがありました。前々日の24日にこの作業は完了してます。スリーブとは円筒状の紙製の筒の事で、給排水管の位置に仕込みます。後から穴を開けるのではなく、コンクリートを流し入れたときに穴が開くようにしておきます。また、スリーブ周辺は補強筋を入れて補強しておきます。
 26日と28日の2日間で、立ち上がりの仮枠を組みました。当方では、立ち上がりに【メタル】と呼ばれる仮枠は使用しません。木製の仮枠で組みます。これは、メタルの場合仕上がりの表面は綺麗ですが、セパレーターがベース上に配置されその上に仮枠を設置しコンクリートを流し込みます。最終的に仮枠をばらしてもセパレーターは残ります。【コロシと言いますが】これでは、ベースコンクリート上に隙間を作る事になります。水の侵入の問題、白蟻の問題、いずれにせよ、そのような隙間は好ましくありません。ですから当方では【メタル】は使用しません。また、アンカーボルトをコンクリート打設前に仮枠に固定する為にも木製枠の方が都合がよいのです。
 来月の1日が立ち上がりコンクリート打設予定ですので、31日はアンカーボルトの取付作業です。アンカーボルトとは、基礎コンクリートと土台を結合する金物です。また、その位置は、柱からや端部からの距離が決まっていますので、こうして事前に仮枠に固定する事で、正確にアンカーボルトを取り付けられます。【今回、108本ありました】 一般的には【田植え式】という、コンクリートを流し入れながら、まるで田植えのようにアンカーボルトを仕込んでいくやり方をしている現場が多いです。これでは、ミリ単位の正確な位置が出るのか疑問です。また、アンカーボルトの下部先端は曲がっているのですが、それが基礎鉄筋の方に向いていないといけません。【田植え式】では、それも難かしい事になります。
 アンカーボルトは直径約12oですが、引き抜き力の掛かる柱や通し柱等には、『ホールダウン金物』というの建築金物をが必要になります。その位置には、通常ののアンカーボルトでは無く、直径約16oのアンカーボルト【3番目の写真で上に伸びているボルトです】を仕込んでいきます。『ホールダウン金物』は、構造計算により位置や許容引き抜き力を割り出しています。今回は、屋上【ペントハウス】があり、X、Y軸の比率が大きい【間口と比較して奥行きが長い】為に、『ホールダウン金物』は、23本必要になりました。【通常10本程度】
 最後に、ボルトの頭部分に、コンクリート打設時にコンクリートが付着しないように、養生テープを巻きます。
 明日【来月】は、立ち上がりコンクリート打設です。


仮枠【木製】建て込み作業完了
仮枠【木製】建て込み作業完了

高基礎部分仮枠
高基礎部分仮枠

アンカーボルトの取付
アンカーボルトの取付


 07年5月23日:基礎工事【ベースコンクリート打設作業】 

 今日はベース部分のコンクリートを打設します。午前一番からの打ち込みです。この時期は気温も低くもなく高くもなくコンクリートの打設に余り神経を使わなくて済む時期なので助かります。冬場は低温で温度補正をしなくてはいけませんし、凍てつかないようにシート養生もしなくてはいけません。また、夏場は、乾く【固まる】速度が速い為、打ち込み作業に苦労します。そう考えますと、春と秋口は、長雨さえなければ、施工をする人間にとっては良い時期でしょうね。
いずれの季節でも、初期養生は大切です。急いでいる現場なんかでは、ベースコンクリート打設後、翌日には立ち上がりの仮枠組みの作業をしているようですが、これでは意味がありません。当然、この現場の立ち上がり仮枠組は3日後の26日の予定です。
 コンクリート打ち込みの時には、バイブレーターで振動を与えながら突き、空げきが出来ないようにします。また、タンパーでたたき、なじませます。


ベースコンクリート打設風景
ベースコンクリート打設風景

ベースコンクリート完了
ベースコンクリート完了


 07年5月15日〜19日:基礎工事【墨出し・基礎鉄筋組み作業・ベース仮枠工事】 

 15日は、墨出し作業です。今回は、以前の遣り方作業の基準通りに地下室が既に設置されていますので、地下室を基準になりましたので、容易に作業は完了しました。通常の当店の施工では、この後に外周部分のベース立ち上がりの仮枠工事ですが、今回は、木造基礎部分の殆どに地下室がありますので、基礎断熱材は立ち上がりの内側に施工する事になりました。その為、鉄筋組み作業の後にベースのみの仮枠工事です。
 16日・17日の2日間掛けて基礎の鉄筋組み作業を実施しました。前述のように基礎の殆どの部分が地下室の上に位置しますので、ベース配筋はシングルフーチング付き配筋になります。ただ、木造部分が3階建てで屋上のペントハウスも有り、建物の間口奥行きの比率が大きい為、構造計算上ベース部分の配筋は、全て100oピッチになりました。また、建物北側に当たる部分は、建物が地下室より34pほど出ている為、40p×50pの地中梁を作らなくてはなりません。鉄筋の殆どが径13o以上の太さで、主となる部分は、16o、19o、22oの太さの鉄筋が入ります。シングル配筋ですが、鉄筋総重量は2.5トン程になりました。流石に組み上がると壮観ですね。以前の『建築現場日記』でご紹介している部分は、一部説明を省かせて頂いてますので、詳しくはそちらをご覧下さいませ。
 19日はベース仮枠作業です。外周部分のみですので、この作業も無事終了しました。来週はベースコンクリート打設と立ち上がり仮枠の墨出し作業予定です。


墨位置に従っての鉄筋組み作業風景
墨位置に従っての鉄筋組み作業風景
【左側に見えるのが地中梁です】

ベース部分の配筋:100oピッチ
ベース部分の配筋:100oピッチ
【下の部分に写っているのが
ブロックスペーサーです】

地中梁部分の配筋
地中梁部分の配筋

フーチング部分の配筋
フーチング部分の配筋

鉄筋組み作業・ベース仮枠作業完了
鉄筋組み作業・ベース仮枠作業完了


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 07年5月10日・11日:基礎工事【グリ石の敷き込み・捨てコンクリート打設作業】 

 本日はグリ石の敷き詰め・輾圧と捨てコンクリートを予定していましたが、天気が急変して雨になりました…。結局、グリ石の敷き詰め作業のみで、捨てコンクリートは明日の11日に順延しました。前回同様に大きいグリ石を使用します。これを厚み10p敷き詰めます。このときタンピングランマーという機材を用い締め固めていきます。その後、プレートコンパクターという機材で表面を平滑にならします。グリ石を締め固めたら、レベルを確認して10pの厚みで不陸のない事を確認します。10日の作業はここまででした。
 11日は防水シートの敷き込み。雨などで地中に含まれた水分が基礎に上がってこないように、ここで防水シートを敷きます。継ぎ目部分は、防水テープで目張りします。そして、捨てコンクリートの打設です。よく、グリ石の上に直接、基礎ベースコンクリートを施工するケースが有りますが、当方では捨てコンクリートを打設し、その上に基礎ベースコンクリートを打設します。これは、基礎の鉄筋を組んでいるときに折角の防水シートを破らないよう保護する目的が第一ですが、基礎のベース厚みも均一になりますし、ベースコンクリートを打ち込むときにベース筋がぶれにくい等の効果もありますので、捨てコンクリートを5p打設します。地下室部分の上は直接、木造基礎ベースが乗りますので、その部分は、当然、捨てコンクリートは必要有りません。
 今回のS様邸基礎はフーチング付きシングルベタ基礎【捨てコンクリートの写真で溝のように見える部分がフーチング部分です】になります。ただ、シングル配筋といっても、今回は、鉄筋ピッチが通常の倍の配筋になります。また、地下室北側は地中梁の配筋になります。【ベース筋組作業の時にご紹介致します】天気に振り回されましたが、捨てコンクリートまで完了しました。
 来週は、墨出し作業から基礎配筋作業です。


グリ石の敷き詰め作業
グリ石の敷き詰め作業

捨てコンクリート完了
捨てコンクリート完了


 07年5月9日:基礎工事着工【堀方作業】 

 ゴールデンウィークも終わり、いよいよ、基礎工事着工です。本日は堀方作業になります。地下室を埋設している為、北側の50p幅ほどの堀方が重機が使えず、人力でスコップで掘る事になり予想以上に時間を割かれました。本日は掘削だけでグリ石の敷き詰め・輾圧と捨てコンクリートは明日になりそうです。地下室から道路側は、通常のベタ基礎になります。フーチング部分は約50pほど掘る事になります。やはり、前回同様に残土の場内処理は無理で、地下室の側面と道路側の部分で、4t車で4台分の土が場外処理になりました。。


堀方作業
堀方作業


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