春工務店
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建築現場日記

昨年好評を戴きました、北区K様邸の『建築現場日記』に引き続き、今年は上京区のS様邸で『建築現場日記U』を
スタートします。S様邸は、地下1階、地上木造3階にルーフバルコニー付で、ホームエレベーターも設置する、まさに
都市型住宅です。ただ、反して外観や内観は、京都らしさを残したデザインで計画しております。前回は木造2階建て
でしたから、比較してご覧頂けますと、工事内容の違いも良く解ると思います。更新も出来るだけ迅速にして内容を
細かくお伝え出来ればと考えておりますので、楽しみにご覧下さいませ。


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 07年7月23日〜:木構造工事:本格スタート 

 いよいよ本日より木造構造工事が始まりました。先ず建築金物を使用し、構造を固めていく作業からスタートします。まず1番目の写真が、通し柱に基礎から出ているアンカーとホールダウン金物[引き寄せ金物]で結合してます。ホールダウン金物は、幾つかの種類がありますが、今は写真のように構造用ビスで止めるタイプにしています。このホールダウンの位置や大きさ【耐力】は、引き抜きの力を構造計算で算出し決定します。2番目の写真は、1階の道路側にあるガレージ横の柱型です。ガレージの開口部補強で、この部分には、なんと6本の柱に7個のホールダウン金物が取り付けてあります。また、通し柱だけでなく、各階の管柱と管柱の結合【3番目の写真】や、通し柱の頭部【4番目の写真】にも使用しています。4番目の写真には、小屋の火打ち金物と、筋交い金物も写っています。また前述の1番目の写真には、当店ではお馴染みのシメール【アンカーボルトナットの緩み止めに使用する】も写っています。
 階上床【2F・3F・RF】の下地は、28o厚の構造用合板【5番目の写真】を直接、梁にN75[長さ75o]の釘を150oピッチ【6番目の写真】で打ち付けます。こうする事で、高剛性の床組をして水平方向の歪みや捻れを抑えます。外壁部分には、12o厚の構造用合板【7番目の写真】をN50[長さ50o]の釘を150oピッチで打ち付けます。当店の壁気密は、気密シートを使わず、この構造用合板が気密エリアになります。全ての外壁部に構造用合板を張る事で、気密性能の経年劣化を抑える事が出来ますし、点と軸でもたせる木造軸組工法の弱点を補う事にもなります。
 ホールダウン金物、筋交い金物、だけではなく、柱と横架材の接合に超薄型の『タイシンニート』という金物【8番目の写真】や、L型接合金物【9番目の写真】を構造計算により適材適所に取り付けていきます。これらの金物類は当然、認定番号のあるものしか使用しません。
 構造計算は、実施設計の段階で行いますが、建物の計画段階で、耐力壁などのバランスを考えます。建物の構造は、バランスが大事なのです。建物に対してバランスよく耐力壁を設ける事が大切です。3階建てになると、やはり、2階建てより耐風圧力、耐震力が必要になるので、短手の耐力壁は多くなります。ただ、耐力壁が必要だからといって、動線や使い勝手を無視すると、『快適性』が損なわれます。計画段階で家の構造的なバランスと、使い勝手を慎重に考えてプランニングしております。
 構造部分は、耐火ボードなどで、天井や壁を仕上げてしまうと見えなくなる部分ですが、『家』の大前提【安全・安心】にとって一番大事な部分ですから、皆様も家を建てられる時には、第一に構造を確認して下さいませ。構造工事は、仕事量からいっても今月では終わらず、来月も引き続き行います。





通し柱のホールダウン金物とシメール
通し柱のホールダウン金物とシメール

開口部柱型のホールダウン金物
開口部柱型のホールダウン金物

各階、管柱のホールダウン金物による接合
各階、管柱のホールダウン金物による接合

柱頭部のホールダウン金物と筋交い金物、火打ち金物
柱頭部のホールダウン金物と
筋交い金物、火打ち金物

階上床の構造用合板[28o]
階上床の構造用合板[28o]

N75の釘を150oピッチで打ち付ける
N75の釘を150oピッチで打ち付ける

外壁部分の構造用合板[12o]
外壁部分の構造用合板[12o]

超薄型のタイシンニート金物
超薄型のタイシンニート金物

L型接合金物
L型接合金物



 07年7月21日:上棟式 

 本日は、いよいよ上棟式です。心配していた雨も降らず、曇りで良かったです。いつもと同じように略式の上棟式ですが、お施主様や私達の気持ちがこもっていますから、これで十分だと思います。御幣を祭って、神事に則り、二礼二拍手一礼をして御神酒を頂いて終わります。御幣は後日、屋根仕舞いが終わりペントハウスの天井を施工する前に棟木に取り付けます。地鎮祭もそうですが、やはり何度、上棟式をしていても、毎回、新鮮で、気が引き締まり 『頑張って良い家を建てるぞ』 と、心に思います。また、御神酒を頂く前にお施主様から心温まる一言を頂戴しますと、心が和み、お施主様のご家族が竣工後に喜んで下さっている顔を想像し、自らの励みにしています。





上棟式風景:御幣
上棟式風景:御幣



 07年7月20日:足場組作業 

  本日は、足場組み【先行足場で組めなかった部分など】作業、保護シート張り作業と、木工事の構造工事のスタートです。木工事は、先ず、屋根部分の1回目の野地板を施工します。S様邸は、屋上がありますので、屋根は片流れ屋根です。ペントハウス分と、東西の大屋根と3分割になります。今夜は雨の予想ですので、1回目の野地板が張れて少々ホッとしてますが、壁の仕舞いが終わらない限り雨は入りますので、エレベーターピットなど水が溜まるところは、都度、掻き出し作業をします。
 いよいよ明日は上棟式です。天気が少々心配ですが…。




足場組み・防護シート完了
足場組み・防護シート完了

ペントハウスの垂木と野地板、火打金物
ペントハウスの垂木と野地板、火打金物

大屋根の垂木と野地板
大屋根の垂木と野地板


 07年7月17日・19日:建て方作業 

 いよいよ本日は建て方です。曇天で不安でしたが、結局、雨も殆ど無く、返って快晴でなかったのが幸いしました。この時期で、快晴だと気温が高すぎて、建て方をしている職人の耐力が持ちません。ただでさえ一日で作業が完了するかどうか不安でしたし、天候面ではベストだったと思います。
 敷地内にレッカー車が据えられない時は前道に据えます。事前に管轄の警察署に道路使用許可の申請をして、その許可を受けます。今回も、17・18日の2日間、許可を取得しておきました。朝からそのレッカー車を申請通りの所定の位置に据えて警備員を2名配置して作業に掛かります。ただ、和歌山から直送された構造材が一度に下ろせなかったものですから、午前と午後の2回に分けて、材を搬入し、建て方作業を始めました。【ただ、その作業に少々時間を費やしてしまい、実質の建て方作業のスタートが10時半からになってしまいました。】通し柱、1Fの管柱を建てて2Fの床組をします。午前中で漸く2Fの床まで組上がりましたが、果たして、本日中に小屋組、ペントハウスまで完了するかどうか…。午前の作業が終わった段階では、苦しい状況かと思っておりましたが、曇天の天候も幸いし、職人も頑張ってくれて、その後の2かFの管柱、3Fの床組、3Fの管柱、小屋梁の組みまで完了し、レッカー車の必要な作業は17日で完了しました。いくら、道路使用許可を取っているといっても、2日間も道路にレッカー車が据えてあるのは、ご近所に申し訳ない気持ちでしたから1日でレツカーの必要な作業が終えられてホッとしました。また当然、、2Fの柱を建てて3Fの梁を組んでる際に、1・2Fの柱のタチを見る作業をしています。柱を垂直をキャッチ【下げ振り】でみて、垂直が出ていない場合はてこの原理で押して垂直を出して、仮筋交いで固めます。こうして建物全体の垂直水平を出しておきます。
 17日の作業を終えた段階で、小屋組みと、屋上のペントハウスが残しましたが、これは構造材だけレッカーで上げておいて、後日、組む事にしました。翌18日が応援に来てくれている職人の都合が合わなかった事と、本日の作業で皆、疲労があるようでしたので、1日おいて19日に残りの作業をする事にしました。上棟式は、21日の予定でしたが、夕方の4時頃にお施主様の奥様がみえられて、皆に労いの意を込めた御祝儀と、御膳料を戴きました。有り難うございます。
 19日は17日とは打って変わって快晴でした。やはり高所での体力のいる作業に、この暑さは応えるようで、作業効率は悪かったですが、小屋組みと、屋上のペントハウスだけでしたので無事完了しました。最終、羽子板ボルトのチェックや、火打ち金物まで完了しました。前にも述べましたが、一般の木造在来工法の建て方の場合は、この後に垂木を流して野地板まで施工するケースが多いですが、当店の屋根組は複雑な為、建て方当日には出来ません。後日に数日掛けて作業を行います。
 足場組作業は、明日の20日の予定です。


プレカットされた構造材
プレカットされた構造材

通し柱:米松:集成材120角
通し柱:米松:集成材120角

管柱:赤松:集成材105角
管柱:赤松:集成材105角

2Fの床組み
2Fの床組み

小屋梁組み:17日の作業完了
小屋梁組み:17日の作業完了

1Fの仮筋交い
1Fの仮筋交い

お施主様のご厚意:御祝儀・御膳料
お施主様のご厚意:御祝儀・御膳料

19日:小屋、ペントハウスも組めて建て方完了
19日:小屋ペントハウスも組め、建て方完了


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 07年7月16日:仮設足場組み 

 12日の建て方予定が、雨と台風4号接近の為に中止にしました。7月にしては珍しい大型の台風でしたから中止して良かったです。建て方が終わり、構造工事がある程度進んだ状態での台風ならそれほど心配もいりませんが、建て方後、直ぐでは、構造も固まっておらず心配でしたので、17日に順延しました。それに伴い足場の作業も延期しましたので、明日の建て方前に本日が足場組みの作業です。【先行足場と言います】当店の場合、外断熱工法という事もあり、新築建物と隣家の間に作業スペースがありますので、先行足場が出来ます。足場組み作業は、上棟の際のレッカーの竿が入るように前方を開けておいておきます。これらは建て方後に予定通りのかたちにしてシートも張ります。
 明日の17日が建て方予定で、上棟式は21日[土]の予定です。ただ、建築物の配置の関係と道路の関係で、レッカーの位置が限定され、構造材を仮置きするスペースが、しっかり確保出来ないので、何回かに分けて作業する必要があります。この部分の作業ロスと、建築物が、3階建てプラス、ペントハウスがあり、更に奥に長い為、1日で建て方作業が終わるかどうか、難しい状況ではあります…。
 天気予報では明日は曇りですが…。今日の天気予報も曇り時々晴れでしたが、2時頃から雨が降ってきました…。明日は本降りにならなければ良しとしなくてはいけませんね…。



先行足場組み
先行足場組み



 07年7月9日:土台伏せ作業 

 本日は土台伏せ作業です。7日[土]にプレカット工場から直接土台が搬入されました。当店では、良質な材料を安価で提供する為に、プレカット工場から直接木材を購入しています。普通構造材は、プレカット工場から材木店、そこから工務店というルートですが中間マージンを省く事でコストダウンを計っています。土台はシロアリに対しての特性に優れているヒバの集成材で120o角[4寸角]になります。外側に断熱材がある場合は、外周部分に土台ガードEXを貼り付けて土台を伏せておりましたが、内側に断熱材が入る場合は、アリダンGAテープを貼り、エコパウダーの塗布になります。土台伏せ作業も順調に進み、1日で作業は完了致しました。いよいよ、12日の建て方【お施主様のお仕事の関係上、上棟式は後日に執り行います】を待つだけですが、雨が心配です…。




土台伏せ風景
土台伏せ風景

ヒバ集成の土台とアリダンGAテープ
ヒバ集成の土台とアリダンGAテープ



 07年7月5日・6日:基礎関連工事【玄関框下CB工事・玄関土間コンクリート打設】 

  漸く、建て方の日程も決まり、5日、6日で玄関框が入る部分にコンクリートブロック[CB]を積んで、土間タイル部分と床部分の見切りを付けます。今回の框は式台を設けていますので、その部分のCBは二重になります。また、今回の基礎断熱は地下室が有りますので、土間部分は不要で、立ち上がり部分も内側に施工しますので、建て方後、1F床の作業をする前に施工する事にしました。極力、後半の方が断熱材の傷なども無くて済みますので…しかし、通常は土間部分の断熱があるのでそうはいきませんが…。玄関の土間タイル部分のみコンクリートを打設しますのでその部分の断熱材のみ施工しました。また、給排水の配管工事も隣家との兼ね合いで足場が接近する為、足場払い後になります。土台伏せが9日、建て方が12日の予定です。



框下CBと基礎断熱材
框下CBと基礎断熱材

玄関土間コンクリート
玄関土間コンクリート


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