春工務店
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建築現場日記

昨年好評を戴きました、北区K様邸の『建築現場日記』に引き続き、今年は上京区のS様邸で『建築現場日記U』を
スタートします。S様邸は、地下1階、地上木造3階にルーフバルコニー付で、ホームエレベーターも設置する、まさに
都市型住宅です。ただ、反して外観や内観は、京都らしさを残したデザインで計画しております。前回は木造2階建て
でしたから、比較してご覧頂けますと、工事内容の違いも良く解ると思います。更新も出来るだけ迅速にして内容を
細かくお伝え出来ればと考えておりますので、楽しみにご覧下さいませ。


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 07年8月29日〜:屋上断熱工事[3階天井裏] 

 屋上の床部分には、ネオマフォームを一度施工してますが、その裏側にもネオマフォーム40oを2枚重ねで施工していきます。前述のように屋上のような陸屋根は暑くなりやすいですから、とことん、断熱しています。先ず、屋上の床に当たる部分の裏側の構造用合板と梁との入り隅部分にコーキングを施してネオマフォームを施工し、ネオマフォームと梁も気密テープで目張りします。屋上の上の断熱の際にも気密テープを施していましたが、2重、3重に念入りにしておきます。


屋上の断熱工事:裏側
屋上の床断熱工事:裏側


 07年8月25日:屋上防水工事 

 本日は、屋上の防水工事です。鉄骨造やRC造等ではシート防水が一般的ですが、木造ですので、ダブルのFRP防水になります。簡単に例えると、これは、現場で洗面器を作るような物です。現場の形状に合わせて、強化繊維プラスチックを成型する防水方法です。ダブルとは、その処理を2重に施す事をさします。
 幸い天気にも恵まれて作業は無事完了致しました。上の写真の奥側にドレンという排水口が有ります。ただ、万一、この排水口がゴミなどで詰まった事を考え、反対側の立ち上がり部分にオーバーフロー用の穴を設けています。当然、この穴は屋上の出入り口のサッシ下端より低い位置に設けていますので、排水口が詰まり雨水が溜まっても、この穴から流れ落ちて、この穴より上には雨水が溜まらないように配慮してますので、安心ですね。


屋上のFRP防水
屋上のFRP防水

オーバーフロー用の穴
オーバーフロー用の穴


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 07年8月17日〜:木構造工事・外部建具[サッシ]枠取付工事 

 夏期休暇明けの17日以降も、引き続き木造構造工事です。やはり、木造3階建てでは、1階部分に耐力壁が多く、筋交だけではなく、両面構造用合板を張り壁強度を上げています。【壁倍率は5倍になります】当然、このとき使用する釘も前述のN50の釘を150oピッチで打ち付けていきます。このような構造を固める作業が来月初旬までかかります。地道な作業です。金物の数も相当量有りますので大変です。
 また、屋根の2回目の垂木には垂木クランプを取付けて、軒先の下からの風の巻き上げに屋根が破損しないようにしています。外壁部の構造用合板の継ぎ目には、いつものように気密テープを施していきます。【作業が完了した壁面から徐々に作業しますのでこれも、来月上旬まで掛かります。】外部建具[サッシ]の枠も取り付けていきます。外断熱の場合壁厚が厚いので、通常の納まりでは窓が納まりません。外壁の木下地面より50oほど持ち出して施工する必要があります。先程の外壁と同じようにサッシ枠廻りにも気密テープを施していきます。
 月末には玄関枠も取り付けました。S様邸は“和”を意識しているので、玄関の建具は引き違い戸になります。引き違いの玄関戸も、気密断熱サッシです。


壁倍率5倍の1階の耐力壁
壁倍率5倍の1階の耐力壁

垂木クランプと外部気密テープ
垂木クランプと外部気密テープ

サッシ枠の取付
サッシ枠の取付

引き違いの玄関戸枠
引き違いの玄関戸枠


 07年8月6日〜10日:屋上断熱工事・下地工事・養生作業 

 6日からは、屋上の断熱工事です。屋上断熱は、屋上の梁の間[3階の天井裏部分]に、ネオマフォーム40oを2枚重ねで80oとして、施工します[後日施工予定]。しかしこれでは梁部分が断熱されない事になりますので、屋上床の構造用合板の継ぎ目に気密テープを貼り、その上に約3尺ピッチで下地を入れて、その間にネオマフォーム40oを施工します。当然、ネオマフォームの継ぎ目にも気密テープを施工します。こうする事で、構造体を断熱材で覆えますし、梁間は、ネオマフォームが120oにもなります。空気層のない陸屋根は、通常の屋根より暑くなりやすいですから、その分、断熱も必要十分以上に念入りに施工する必要があると思います。また、屋上の手摺を取り付ける立ち上がり部分にも、現場発泡のウレタンフォームを施工します。【写真で、はみ出た部分は、後日、構造用合板を施工する際にカットします】
 屋上床の断熱工事が完了しましたら、次は木下地工事です。先程の下地に15oの構造用合板を張り、その上に根太45o角を151ピッチで水勾配を付けて施工し、もう一度、15oの構造用合板を張り、雨水のドレンを設け形成します。この上にFRP防水を施すのですが、それは、工程的に先になりますので、その間の雨養生をします。
 屋上の断熱、木下地工事が10日の午前中で完了しましたので、午後から雨養生作業です。屋上を覆える大きさのブルーシートを用意して、屋上全てに気密テープで張っていきます。しかしこれではプールになってしまいますので、屋上のドレン用の穴にパイプを通し雨水が流れるようにします。
 お盆休み前に大屋根のアスファルトルーフィング、屋上の雨養生まで完了して、ホッとしました。これで、急な夕立が来ても大丈夫ですね。明日からは、お盆休みです。京都では16日に五山の送り火がありますが、このS様邸の屋上からも大文字山がハッキリ見えました。来年はこの屋上で、送り火を観賞されるのでしょうね。


屋上の床断熱工事
屋上の床断熱工事

手摺立ち上がり部分のウレタンフォーム
手摺立ち上がり部分のウレタンフォーム

屋上の木下地工事完了
屋上の木下地工事完了

屋上の雨養生作業完了
屋上の雨養生作業完了

S様邸屋上から見た大文字山
S様邸屋上から見た大文字山


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 07年8月4日:シート復旧作業・大屋根ルーフィング張り作業 

 心配していました5号も逸れて、今日は畳んだシートの復旧作業です。近隣にご迷惑が掛からないように、台風の心配が無くなりましたら、直ぐに復旧します。また、大屋根の断熱・木下地工事は完了しましたので、屋根のアスファルトルーフィングも施工しました。これで、雨が降っても、大屋根部分は安心です。来週からは、屋上の断熱、木下地工事になります。しかし梅雨明け後は、連日暑いですね…。暑い時期の屋根作業は、やはり辛いですが、屋根仕舞いが出来るまで、雨が降らない事は有難い事です。


シート復旧した現場
シート復旧した現場

大屋根のアスファルトルーフィング
大屋根のアスファルトルーフィング

 07年8月2日:台風5号接近か?【台風対策】 

 今年は、台風が少ないと長期予報で言っていたのですが…。上棟予定の7月の時期に大型の台風4号が上陸しましたが、今回は5号が北上していて、予想進路をみていると京都は直撃はなさそうですが、強風域に掛かりそうな感じです。予想では3日から4日に掛けて一番接近しそうです。
 そこで、今日は現場の台風対策です。一番にしなくてはいけない事が、外部足場の防護シートを畳む作業です。木造の足場は隣家との隙間が狭いなど立地条件が悪いので、ガッシリとした足場ではありません。強風が吹いても足場の骨組みだけでしたら全く問題有りませんが、防護シートを張ったままだと強風に足場が倒壊したり非常に危険です。ですから、写真のように防護シートを畳みます。台風が過ぎると、また復旧に来ます。以前、台風が多い年は1シーズンで往復10回位した記憶があります。
 シートを畳む以外には、強風で飛びそうな物がないか点検したり、固定したり…。建物自体は全く問題ないにしても、台風は嫌なものですね。毎年、台風【天災】により、九州、中国、四国、近畿地方は大きな被害があるものです。国や地方自治体の事前の対策はどうなっているのかと、疑問に思う事もありますね。悲惨なニュースは懲り懲りです。
 話が『独り言』のように逸れましたが、こうして、防護シートを畳むと、外部の構造用合板が8割ほど張れているのが解りますね。


台風対策で防護シートを畳んだ現場
台風対策で防護シートを畳んだ現場


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 07年7月27日〜8月3日:大屋根断熱工事 

 木構造工事と並行して、先月の27日より屋根工事に着手しました。普通の木造住宅の場合、垂木を流して野地板を張り、防水ルーフィングを施して、屋根の仕上げ材施工という手順ですが、当店の外断熱の場合、1回目の垂木を流して野地板を張り、断熱材を施して、二回目の垂木、野地板、防水ルーフィング、屋根仕上げ材となります。まず、1回目の垂木を流して野地板を張るのですが、このとき垂木は壁面でカットします。こうする事で、壁の断熱材と屋根の断熱材が出来るだけ隙間無く構造体を覆う事が出来ます。また、一番目の写真で判るように野地板と野地板の突き合わせ部分は気密テープで目張りし、断熱材を止める為の構造用合板も施工します。次に断熱材ですが、屋根断熱は外断熱にとって一番断熱性能を上げなくてはいけない部分です。よく垂木と垂木の間に断熱材を充填しているケースを見かけますが、それでは断熱性能不足です。当店では断熱性能を向上させる為に、断熱性能が一番良いフェノール系の断熱材【ネオマフォーム】を施工します。但し、規格品ではネオマフォームが65oまでの厚みしか有りませんので、40oを2枚重ね【2番目の写真】で施工し、断熱材の厚みを80oにしております。また断熱材と断熱材の突き合わせ部分にも気密テープで目張りします。【3番目の写真】
 次に2回目の垂木と野地板ですが、2回目の垂木は普通の木造住宅のように壁面より出します。こうする事で軒先の出が確保できます。また2回目の垂木は、1回目の垂木と同じ位置に施工しますので、断熱材に無理な力が加わる事は有りません。ただ、1回目の垂木を壁面で納める施工方法で問題になるのが、けらば方向の出です。普通の木造住宅の場合けらばは、母屋という木を壁面より出す事でその上に垂木を流して施工しますが、壁面で母屋も納めないとその部分に壁の断熱材が施工できません。そこで、けらばは、垂木を棟方向に施工し形成します。【4番目の写真】また、軒先やけらばには台風の時などに下から吹き上げる力が加わります。よくニュースなどの台風の映像で屋根が一部飛んでたりするのを見ますが、殆どが、軒先の風圧により屋根がめくれる現象によるものです。その対策の為に垂木には垂木クランプを取り付けていきます。【4番目の写真】また、今回は片流れ屋根ですので、取り合い部分の現場発泡ウレタンフォーム吹き付けが必要ありません。あとは2回目の野地板を施して、屋根断熱工事【屋根下地工事】が完了します。外断熱で重要な屋根断熱工事ですので、時間が掛かります。大屋根やペントハウスの屋根断熱工事が完了したら、次は屋上部分の断熱工事です。



1回目の野地板と気密テープ
1回目の野地板と気密テープ


40o厚のネオマフォームを2重に施工
40o厚のネオマフォームを2重に施工

ネオマフォーム施工後も気密テープ
ネオマフォーム施工後も気密テープ


2回目の垂木と野地板の施工
2回目の垂木と野地板の施工


大屋根断熱・木下地工事完了
大屋根断熱・木下地工事完了