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昨年好評を戴きました、北区K様邸の『建築現場日記』に引き続き、今年は上京区のS様邸で『建築現場日記U』を スタートします。S様邸は、地下1階、地上木造3階にルーフバルコニー付で、ホームエレベーターも設置する、まさに 都市型住宅です。ただ、反して外観や内観は、京都らしさを残したデザインで計画しております。前回は木造2階建て でしたから、比較してご覧頂けますと、工事内容の違いも良く解ると思います。更新も出来るだけ迅速にして内容を 細かくお伝え出来ればと考えておりますので、楽しみにご覧下さいませ。 |
| 07年10月26日〜:階段施工 | |
外部の木工事もほぼ完了しましたので、棟梁は、再び内部の木工事に着手しました。先ずは階段を架ける作業です。今回の階断材は、Nationalの【美奏樹シリーズ】のシステム階段です。最近は階段もプレカットで材料が搬入されます。単純な階段ではプレカットで、殆どの材料が寸法通りにカットされて搬入されますので、あとは取り付けるだけです。ただ、当店ではプレカットでの依頼は、側板の溝突きくらいです。他の納まりが、通常ではないといいますか…特殊な納まりを要求しますので、プレカットでは対応出来ません。また、大工の手間も2、3倍掛かるようです。ただ、毎日の事ですから、少しでもスムーズに安全に昇降出来るように考えますので、特に2段廻りや3段廻りの部分などは工夫しています。 1枚目の写真は2階と3階を繋ぐ階段です。一部ひな壇になっているのは、少しでも明かりを採り入れる為です。2枚目の写真が1階と2階を繋ぐ階段です。未だ施工途中ですね。S様邸は地下室もありますので、階段も、もう1基、地下と1階を繋ぐ階段があります。3基とも架け終えるのは、来月の初旬くらいでしょうか。何でもかんでも省力化や時短を歓迎する風潮がある時代に逆行しているようですが、地道な作業の積み重ねが良い家を造る基本だと思います。 |
![]() 2階と3階を繋ぐ階段 ![]() 1階と2階を繋ぐ階段 |
| 07年10月18日〜:外壁下地工事【縦胴縁取付】 | |
18日より外壁部分の下地工事として縦胴縁の取付け工事に着手しました。この縦胴縁に耐火材の【ダイライト・じかかべ】を取り付けますので、縦胴縁はしっかりと固定する必要があります。ただ、構造体と縦胴縁の間に50oの断熱材がありますから、通常のビスでは強度が保てません。そこで、外断熱用の特殊なビス【極太で7oの太さがあります】を使用して、200oピッチで打ち付けます。縦胴縁のピッチは455oですので、縦胴縁を打ち付ける位置に管柱や間柱が来るようにしています。縦胴縁は【ダイライト・じかかべ】を固定する目的と、万一、雨水などが外壁面から進入した時に水を基礎部分に流す目的もあり、基礎上部分【パネル下端】には通気用の開口を設けますが、通常の施工では不快害虫の侵入の恐れがあるため、基礎上部分はフクビ製の【防虫通気材】を取り付けています[2枚目の写真の青く見える部分です]これにより壁内への不快害虫等の侵入を防ぎます。 また、窓廻りは特に雨水進入を警戒しなくてはならない箇所です。その為、気密テープで何度もマスキングした後に断熱材を施工し、その上から、再度、防水テープを貼り付けています[3枚目の写真の白く見えるテープです]。その後、窓廻りのコーキングが出来るようにバックアップ材を貼り付けています。 25日には、この作業もほぼ完了し、最後に屋根の軒天井材を施工しました。【ダイライト・じかかべ】の搬入施工は、来月の予定です。 |
![]() 縦胴縁と特殊なビス ![]() 基礎上部分の防虫通気材 ![]() 入念な窓廻りの下地処理 ![]() 縦胴縁取付作業完了 ![]() 屋根軒天井材施工完了 |
| 07年10月14日〜:木工事【外壁部分下地工事・軒天施工】 | |
外壁部分の断熱材が、大凡、張れたところで棟梁は外部の下地工事に移りました。まずビルトインガレージ部分の軒天井の施工。軒天井材は、昨年まではNationalから『ノキラック』という商品が販売されていて、当店では主にそれを使用していましたが、今年から販売中止になり今回からは大建工業の『ノキライト』という『ダイライト』と同じ基板の製品を使用しています。軒天井材は、耐火性が主ですが仕上げを考えますと塗装済みの商品が好ましいと思います。ただ、塗装済みの製品が少なくて選択肢が余り無いのは困りものですね。 外部ではフロントのゲート部分の下地工事も、ほぼ完了しました。このゲートは意匠的な構造体ですので、断熱材の施工は必要有りません。構造用合板の上にスーパーシートと一般的に呼ばれる通気性防水紙を施し、縦胴縁を取り付けていきます。この部分は断熱材がありませんから特に外断熱用の極太ビスを使用する必要はありません。18日からは断熱材の上の縦胴縁の取付作業に進みます。 |
![]() ビルトインガレージ部分の軒天 ![]() フロントゲート部分の下地工事 |
| 07年10月10日:システムバス施工・給排水一次配管工事 | |
本日はシステムバスの施工です。今回のシステムバスも、当店では良く採用すYAMAHAのビュートです。サイズは1616で平均的なサイズですね。お施主様の希望が『プレーンな感じで掃除がし易いお風呂』と、いう事でしたので、EGシリーズにしました。小生も金額的には高価な上のシリーズは、色々な物が付いていて好みではありません。お風呂は掃除し易いのが一番だと思ってますから…。今回は2階に設置するという事で、架台施工になります【2枚目の写真】。なかなか見られない裏側の写真ですが、架台施工の場合は各メーカーとも大抵、洗い場2本、浴槽側2本の架台で支えるようです。ガッシリとした強固なものですから構造体さえちゃんとしていれば、心配はないですね。また、最近のシステムバスは、オーバーフロー用にパンが設けてありますから、水漏れの心配もしなくて階上に設置出来ます。 今回のシステムバスで、初めて設置するのは『ミスト機能付き暖房乾燥換気扇』です。ミストは、YAMAHAが以前より提唱しており、特徴の1つでもありました。しかし、システムバスのミストを設けるには条件があります。それは、ガス給湯器であることです。ガス給湯器は即湯タイプですから、ミストで大量のお湯を使用しても問題がありませんが、電気温水器の場合深夜の安価な電力を利用してお湯を貯めておく方式ですので、ミストで大量に使用した場合、湯切れの可能性がある為、利用出来ませんでした。当店では、オール電化住宅しか施工しておりませんので、今まで、ミスト機能は選択出来ませんでしたが、今年から、Nationalと三菱電機より、電気式の『ミスト機能付き暖房乾燥換気扇』が販売されミストが選択出来るようになりました。但しこの場合、システムバスの機能ではなくて、換気扇の機能ですので、吹き出し口は天井になります。今回は、カタログデーターはNationalも三菱も、ほぼ同データーでしたが、他の換気扇が三菱製ということで、三菱製を選択しました。この換気扇にはミスト用の給水配管が必要になります。また、質量もありますので梁にボルトで固定する設置方法です【3枚目の写真】。 また、本日は給排水の配管工事も行いました。S様邸は3階にもWCが有る為に、排水管に通気弁を設けなくてはいけません。これは、垂直に大量の排水をした時に静圧によって起きる排水の不具合を防止する為です。【ボコボコと音が鳴り、スムーズに排水出来ない】4枚目の写真がその通気弁で、『ドルゴ通気弁』という製品です。 |
![]() システムバス施工完了 ![]() システムバス床の裏側【専用架台】 ![]() ミスト機能付き暖房乾燥換気扇取付枠 ![]() 3階WC排水管に設けたドルゴ通気弁 |
| 07年10月4日〜:木工事【内装下地工事】 | |
木工事も地道に着々と進めています。1番目の写真はホームエレベーター部分の下地工事です。今回のエレベーターはNational製の『のり愛号:フィット』です。畳1帖のスペースで設置出来て、ドア開口が広いのが特徴です。通常、1階から3階までの3停止ですが、今回は屋上がありますので、1階からペントハウスまでで、4停止になります。屋上には階段がありませんので、エレベーターで行く事になります。建築基準法では、ホームエレベーターを設けても、別に階段を設けなくてはいけないのですが、ペントハウスはその対象外ですから、どちらでも良いのです。洗濯物や日常の動きを考えてエレベータのみの設置にしました。ホームエレベーターの方式は【油圧式】と【ケーブル式】が有りますが、この『フィット』はケーブル式です。どちらがどういうメリットがあるのかは、エレベーター設置の折りに解説させて頂きます。ただ、ホームエレベーターを設置する場合、エレベーター単独での建築確認が必要ですが、これが、予定より大幅に遅れています。本来なら10月中旬に設置予定だったのですが、例の建築基準法改正に伴い検査機構が未だ正常に機能していない為です。困ったものです…。 木工事の壁下地には、管柱や間柱に胴縁という桟木を取り付けて、それに耐火ボードを張っています。近年、コストダウンを量る為に、この『胴縁』を施工せずに、柱に直接耐火ボードを張るハウスメーカーや工務店が多いようですが、幾らプレカットで建てた構造体でも、相手は木です。多少の動きがあります。壁を極力、平滑に仕上げる為には胴縁は必要だと思います。当方の棟梁、YAMAZAKIやYAMAZAKI jr.は、仕上がりに関して最大の努力を惜しみませんから、1本、1本の柱の動きを見て、胴縁を取り付ける際にスペーサーを咬ませて胴縁が平滑になるように施工しています。【2枚目の写真の矢印部分】最近では、ここまでする大工は少ないですが…。まだまだ、下地工事は日数が掛かりそうですね…。 |
![]() エレベーター内の壁下地 ![]() 壁の木下地 |
| 07年10月4日〜12日:電気工事【一次配管・配線工事】 | |
内部の電気工事もこの時期に進めていきます。木工事の下地工事と並行して進めないと、納まりがつかないからです。4日から計画換気扇のロスナイの設置や、エアコンの配管電気の配線工事をしました。今回のロスナイは、3階建てプラス地下室もある事から各階に1機設置するタイプ【フロア型】にしました。大風量の本体を1箇所に設置する方法も考えられますが、その場合、1階から3階と、縦に配管をする必要があり、配管スペースに苦慮する事と、大風量のロスナイでまかなう場合は、気積から考えますと、常に[強]運転になります。出来るだけ[弱]運転で風量を確保出来る方が良いのです。どうしても換気扇が稼働すると音が出ますが[弱]の方が、静かですからね。当然、ロスナイから外部に接続するダクトは、防露ダクトを使用しています。 エアコンの壁内配管も完了しました。内機と外機の設置場所によっては、壁に穴を空けてスリムダクトで外部に配管する方がメンテナンスも容易ですから、そのようにしたいのですが、京都のような鰻の寝床の土地形状で、外機の設置場所を考えると、どうしても壁内配管が多くなりますね。 他に光ケーブル用の配管やLAN配線用の配管、電話配線用の配管などがありますが、近年、この手の配管工事が増えてきましたね。15年ほど前なら電話配管ぐらいでしたが、インターネットの普及で、接続方法もFAXモデム→ISDN→ADSL→光と、どんどん様変わりしています。10年後、20年後の将来どうなるか予想出来かねますが、配管で各個室を繋いでいれば、ある程度対応出来ると思いますので各部屋に必ずLANポートを設けるようにしています。 |
![]() 計画換気扇『ロスナイ』本体 ![]() エアコンの仕込み配管 ![]() 天井裏をめぐる配管類 |
| 07年10月2日〜:壁断熱工事【ミラフォーム施工】 | |
2日から外壁部分の断熱材施工に入りました。周知のように当店では、壁の断熱材にポリスチレンフォームBVの50oを使用しています。ポリスチレンフォームは、数社が販売していますが、壁用にはJSPの『ミラフォーム』を採用しています。この断熱材を選択した理由は、表面が平滑であるという事です。【スキンボードとも呼ばれています】平滑が故に、気密テープがしっかり、接着してくれます。下地の構造用合板にも気密テープを施していましたね。構造用合板にテープを貼る理由は、気密を確保する為ですが、断熱材の気密テープは水の侵入を防ぐ為です。この断熱材の上に縦胴縁を施して、その上に耐火ボードの『ダイライト』を施工します。万一、ダイライトの裏側に水が回っても縦胴縁により下に流れ落ちるように施工します。そういう意味でも壁の断熱材は撥水性のあるポリスチレンフォームを選択している訳です。テープは断熱材と断熱材の継ぎ目は勿論、断熱材を釘で仮止めしていますが、この釘頭の部分もテープを貼ります。また、断熱材と窓との部分にもテープを貼ります。 作業は、当方の出路が他の作業と並行して進めていき、小生が何度か応援に行って、18日には完了しました。この後は、縦胴縁を外断熱用の極太ビスで止めていき、いよいよ、ダイライトの施工になります。 |
![]() 壁の断熱材『ミラフォーム』 |