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昨年好評を戴きました、北区K様邸の『建築現場日記』に引き続き、今年は上京区のS様邸で『建築現場日記U』を スタートします。S様邸は、地下1階、地上木造3階にルーフバルコニー付で、ホームエレベーターも設置する、まさに 都市型住宅です。ただ、反して外観や内観は、京都らしさを残したデザインで計画しております。前回は木造2階建て でしたから、比較してご覧頂けますと、工事内容の違いも良く解ると思います。更新も出来るだけ迅速にして内容を 細かくお伝え出来ればと考えておりますので、楽しみにご覧下さいませ。 |
| 07年3月30日:墨だし・遣り方作業 | |
以前のK様邸でも実施しました、墨だし・遣り方作業です。敷地の高さ関係をレベルという精密機器を使用して測量し、現状地盤面と道路、隣家の敷地高さなどの関係からGLといわれる設計地盤面の高さを設定します。今回は現状の地盤面と、道路との高低差が殆どありませんでしたので、現状地盤高さをGLに設定しました。高さの次に【水】といわれる仮の水平ラインを定め、建物の外壁面の柱芯に水糸を張ります。ここで、通りといわれる全ての芯を出すケースもありますが、今回は、木造基礎工事前に地下室工事がありますので、地下室の外周芯を出して完了です。【木造部分の通りは、木造基礎の捨てコンクリートを打設後にします】 また、工事用のバリケード兼用ゲートの設置、仮設水道、仮設電気の引き込みも完了しています。これで地下室工事【土留め作業から】に着手できる準備は出来ました。 |
![]() 遣り方作業風景 |
| 07年3月18日:地鎮祭・近隣挨拶廻り | |
いよいよ着工日を迎える事になりました。今日は地鎮祭です。地鎮祭の形式は、以前にもお伝え致しましたように城南宮さんで『地鎮祭セット?』を購入して略式で済ませるか、神社さんにお願いして来て頂いて祭事を執り行うかですが、今回は、やはり初めての土地という事もあり後者の神社さんにお願いすることになりました。この場合、氏神さんにお願いするのですが、何せ初めてですから、そういう訳にも行かず、結果、御所の西隣に位置して現場からもほど近い、護王神社さんにお願いする事になりました。護王神社さんは『いのししの神社』としても有名で、狛犬ならぬ『狛いのしし』が鳥居の両脇に鎮座しています。当日来て下さいました宮司さんも、とても感じの良い方で、小生も何度も地鎮祭は経験しておりますが、初めて録音テープでなく篠笛を奏でて下さいました。何か嬉しく有難かったです。 滞りなく地鎮祭も終え、今度は近隣のご挨拶。当方とお施主様と、それぞれに手土産を持ち近隣一軒一軒着工のご挨拶に廻ります。新たに土地を求めた場合は、お施主様にとって初めてのご近所さんとの対面になります。大凡の着工時期のお知らせと、工事中ご迷惑をお掛けする事に、ご理解を頂きました。皆さんとても良い方でお施主様も安堵しておられました。 地鎮祭で護王神社さんより、基礎下に鎮める【鎮め物】と、上棟の御幣に取り付ける【上棟神札】を頂戴致しました。 |
![]() 護王神社さん ![]() 上棟神札と鎮め物 |
| 07年1月18日:着工前…地盤調査 | |
上京区のS様との出会いは、昨年のゴールデンウィーク前にS様より『ゴールデンウィークにモデルハウスに伺いたい』と、一本の電話からでした。訪問希望の電話は希にありますので、それ自体は別段、驚く事でもなかったのですが、S様の住所をお聞きして驚きました。岡山県!このホームページで当店の事を知ったそうです。確かにホームページで公開しておりますと、過去に何度か千葉県の方や和歌山県の方、兵庫県の方、北海道の方等々、全国から問い合わせや、質問の電話が入ったりします。とは言え、当方の施工エリアは、ほぼ京都市近郊までですから、他府県の方には残念乍らと、お話しするしかなかったのですが、今回は岡山県。理由を尋ねますと、京都に土地を購入したので、そこに建てる家の相談という事でした。得心致しました。お逢いしてお話をお聞きしておりましたら、ご主人様のご実家が京都府南部だとか。転勤が多く、数年の内には京都に落ち着きたいということで、京都の土地を購入したという経緯でした。それならと、当方の建築に対しての考えをお話ししたり、実際の施工現場を見て頂いたりして、ご納得頂き、プランニングすることになりました。購入された土地は、正しく京都のど真ん中。京都御苑と京都府庁の間に位置します。至便で有り且つ閑静な場所でした。敷地面積は25坪程で、接道間口は5m弱で、いかにも京都らしい土地形状です。住居地域は第二種住居地区で、通常の3階建ては問題なく建てられる地域です。建ぺい率が60%で、容積率が200%になります。プランニングでの最初のご要望は、購入された土地は、S様が当初、ご希望されていた広さが無く、間取り【部屋数】を確保する為に、地下室付きの3階建てを建てて欲しいとの事でした。次に京都らしい【和】を感じられる家である事。そして、使用する建材を土や無垢などの出来るだけ自然な建材にして欲しいとの事でした。それらを踏まえてプランニングを数度、繰り返しご提案させて頂き、細部に関しても詰めて、最終的には双方が納得出来るプランになったと思います。 当初は、着工が今年の末ぐらいのお話でしたが、昨年末に転勤が決まり、ご主人様は大阪へ、奥様は京都へ移る事になりました。そこで、着工を今春に早めました。そこで問題になるのは地質・地盤です。通常の木造住宅なら、そこまでの心配はしなくて良いのですが、今回は地下室を設けるという事で、地盤がどのような地層になっているのか、地下水の有無の確認などが必要でした。地層や地下水の量などによっては、地下室を設ける事自体が困難になります。そこで、建築確認申請書を製作する前に、地盤調査をする事になりました。今回は既存の家屋もない更地状態でしたので、この調査も容易でした。【新築建物を建設する位置に既存家屋がありますと、ちゃんとした地盤調査は出来ません。】 地盤調査は、通常の場合、スウェーデン式サウンディング試験になりますが、今回は地下室を設けるのに、より細かなデーターが必要という事でボーリング調査【標準貫入試験】になります。データーが出るまで、地下水が出るのではとか心配しておりましたが、結果は非常に強固な地盤でN値も十二分に有り、懸念していた地下水もありませんでした。本当に良かったです。 |
![]() 更地状態のS様邸建築予定地 ![]() S様邸近郊の京都御苑 ![]() ボーリング調査風景 |